二分される福祉業界のイメージ

福祉業界へ転職を悩んでいる方の中には、大きく分けて二つのパターンがあるようです。最初から福祉業界を転職先として考えていなかった場合と、関心を持ち自ら進んでこの業界にチャレンジしたいという場合です。このような二つのパターンがあるのは、福祉業界には他の業界に比べて顕著な特性があるからかもしれません。

福祉業界を当初は敬遠していた方は、離職率の高さや給与水準の低さを問題にしているケースが目立ちます。介護業界は一般的な業界よりも、労働に対して低めの給与水準になっているイメージがあるので、長く続けられそうになかったり、転職するならもっと稼げる業界が良いと考えてしまうのです。また、サービス業という面からストレスが多い点も指摘する人がいます。

しかし一方で、福祉業界への転職に前向きな人は、働きやすさや安心感がある業界だから選択肢にいれたいという意見を耳にします。正社員にこだわらなければ、勤務時間の融通が利きやすく、柔軟にスケジュールを組めたりできる現場が多いためでしょう。また、福祉は社会で常に必要とされているものであるため、倒産のリスクがほとんどないという点で雇用が安定する安心感もあります。また、福祉業界への転職を希望する人には社会貢献をする喜びを大切にしたいと考えている場合も少なくありません。

このように、福祉業界への転職に積極的な方と消極的な方とでは、随分着目点が違っていることが分かります。しかし、両方のタイプが共通して口にしているのは、採用さるるチャンスが高いというメリットです。福祉業界は離職率が高いイメージがありますが、その一方で求人数が多く、未経験者にも採用のチャンスがあるという点は、求職者にとって注目すべきポイントなのです。